乾燥の気になる時期、爪の先端が薄くなり、2枚に分かれてしまう二枚爪はよく耳にする悩みです。
見た目も良くない上に、爪の状態としても良くないのでできることなら解消したいですよね。
ここではそうなってしまう前の予防法、またなってしまったときの解消法を現役ネイリストがわかりやすく解説していきます。
そもそのなぜ二枚爪になってしまうのでしょう。それにはしっかりとした原因があります。
乾燥しやすいこの時期に2枚爪が増えるように、爪の大敵は乾燥などの潤いが大切です。
また爪は髪の毛などと同じようにタンパク質でできています。そういった爪に必要な栄養不足なども原因の一つになります。
他にもジェルネイルやマニキュアを繰り返すことなどで、爪に過度な負担をかけていることもありますね。
具体的に挙げると、ハンドクリームなどを塗らずに水仕事が多い、ダンボールやお札を触るなどで指先が乾燥しやすくなっていることや、暴飲暴食や偏った食生活、不規則な生活を繰り返していても2枚爪の原因にはなり得ます。
また長い爪のまま重たいものを運ぼうとするときに、爪先に負荷がかかるので爪にはよくありませんね。
栄養などの内的要因、乾燥や負担などの外的要因の2つの要因を考えて次に解消法をご紹介しましょう。
そもそも健康な爪には約10~15%の水分が含まれており、その水分が足りなくなってしまうと乾燥につながってしまいます。
爪には乾燥は大敵!ということです。
また、乾燥を予防、解消するためには保湿が必要です。
爪だけを集中的にケアしたい場合は、こまめにキューティクルオイルを塗ることが効果的です。
爪はもちろんですが、爪の保湿を入念に行うということは、手の保湿も大事になってきます。
乾燥を感じる前のハンドクリームが効果的です。
特に水仕事をする方は、水仕事後すぐに塗ることを習慣付けるだけでも肌が変わってきます。
よく手を洗うことが多いと思いますが、ハンドソープは界面活性剤の入っていない、油分を取りすぎないものを選びましょう。
無添加・自然由来のハンドソープもおすすめです。
内的要因でもある栄養不足ですが、爪の健康を保つためにはタンパク質・ビタミン・ミネラルといった栄養素が必須になります。
不規則な生活、暴飲暴食などで不足していなかったでしょうか。
まずは規則正しい生活を心がけることが大切です。
そして、爪の元になっている「ケラチン」と言われるタンパク質を効率よく摂ることが大切になってきます。
※ケラチンを多く含む食品
・鶏レバー
・緑黄色野菜
・バター
またビタミンB群を摂取することで、細胞を活性化させて丈夫な爪を育てることができます。
特にビタミンB2、ビタミンB7を含む食品がおすすめです。
※ビタミンB2を多く含む食品
・鶏レバー
・乳製品
・アーモンド他…
※ビタミンB7(ビオチン)を多く含む食品
・卵
・サーモン
・ブロッコリー
細胞の活性化を促すビタミンB群はしっかり把握して摂取することで、内側からもアプローチをかけることが大切です。
外的要因、内的要因どちらからもアプローチをかけることで、2枚爪になりにくい体質を作ることができます。
また細胞の活性化は肌のターンオーバーを促す効果が期待できるので一石何鳥にもなりますね。
2枚爪を改善する方法、一時的に爪を保護する方法としても使うことができるのがジェルネイルです。
リペア(爪の修復)のためにジェルネイルを使って2枚爪をきれいに整えることができます。
しかしそのときに使用するジェルは爪に優しいものを選びましょう。
爪を保護するために使っているジェルが爪の負担になってしまうようでは意味がないからです。
ジェルを使うときに表面にヤスリがけをしないジェルを選ぶようにするといいでしょう。
より爪を薄くしてしまうのでヤスリがけはおすすめできないですね。
オフをするときにアセトンを使用するので、アセトンが爪に浸透することで爪が弱くなってしまうこととジェルをこするように取ると爪を傷付けることにもなります。
ネイルサロンで施術を受けるときには、あらかじめ爪が弱いことを伝えることが大切です。
また、弱酸性ジェルを扱っているネイルサロンを選ぶなど、ジェルの種類も工夫をするだけで2枚爪の対策になります。
予防はもちろん、なってしまったらネイリストにも相談し、一緒に解決できる施術を受けることもおすすめです。
ネイリストはプロなので、爪を見たら一目でケアが必要か必要ではないかなど判断してくれるので、サロンで爪の状態を診てもらうというのも一つの予防・解決方法でもあります。
2枚爪は乾燥や日常生活の食生活など、日々のケアをしっかりしていくことで解決できます。
今はトラブルがなくても、年齢を重ねていくと爪も弱くなってきます。
保湿や栄養バランスのいい食事を心がけて健康的にネイルを楽しみましょう。